知的生産の技術(1969)

生態学者の著者がフィールドワークの体験をもとに知識の獲得のしかたを提示している。いかんせん、書かれた時期が古いので現実にそぐわない面も多い。しかし、情報化社会において有名無実になりがちな情報の管理・整理の方法には学ぶべきことは多い。情報の整理法として本書では「京大カード」を用いてのインプットからアウトプットの体系化が提案されている。今日ではデータベースや検索エンジンが発達しているし、さらに情報の記録・管理をブログというかたちで実践しカードの代替とすることも可能かもしれない。

知的生産の技術 (岩波新書)

知的生産の技術 (岩波新書)