卒業(1967)

東部の大学を卒業しロサンゼルスに帰ってきたベンジャミンは祝賀パーティーに出席する。そこで幼馴染のエレーンの母親・ミセスロビンソンに誘惑される。陸上部でもあり新聞部部長であった一見エリートと思われる彼さえも将来に対するあいまいな不安を抱えているようである。全共闘の生き残り必見。サイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」も欠かせない。
後半のコメディとも思えるようなミセスロビンソンの態度の悪さが素晴らしい。若者の無謀な行動ともちろん見れるが、それも突き抜ければ絶対不可能性に挑戦する美とさえ感じれる。夫人とのピロートークで娘はフォードの中でできた子供だということが明らかにされるところがアメリカの社会風俗を反映しているように思えてツボに入った。

卒業 [DVD]

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